【梅雨の罠】なぜ6〜7月はステッカーが反る?原因とカンタンな予防法を徹底解説!

【梅雨の罠】なぜ6〜7月はステッカーが反る?原因とカンタンな予防法を徹底解説!

「最近、買ったばかり(作ったばかり)のステッカーがくるんと丸まってしまった…なんてことはありませんか?」実は6〜7月の梅雨・初夏の時期、ステッカーの「反り」に関するご相談が急増します。
なぜこの時期に反ってしまうのか? その意外な原因(メカニズム)と、大切なステッカーをまっすぐキレイに保つための対策をご紹介します!

なぜ6〜7月?ステッカーが反る「犯人」は湿気!

原因はステッカーの裏紙(剥離紙)が、空気中の水分を吸ってしまうことにあります。

素材の違いがポイント:

ステッカーの表面(印刷面):表面にPP加工の表面加工を施されている事が多く、水分を吸わない。

ステッカーの裏面(剥離紙):紙素材で作られているため、湿気を吸いやすい。

くるんと丸まる「反りのメカニズム」

具体的な反りのメカニズムを図で解説します。

湿気が高い部屋にステッカーを置いておくと、裏面の「紙(剥離紙)」だけが水分を吸ってグングン膨張(大きく)します。一方、PP(ポリプロピレン)が貼られた表面はサイズが変わりません。
結果として、外側の紙だけが押し出される形になり、表面を内側にして「くるん」と丸まってしまうのです。

豆知識: 冬場に乾燥すると、逆に紙が縮んで逆方向に反ることもあります。つまり、ステッカーは周囲の環境(湿度)にとても敏感なデリケートな商品なのです。

検証1:高湿度環境下でのステッカーの変形実験

反りのメカニズムについて理解いただいた所で、湿気がステッカーに与える影響を正確にお伝えするため、あえて高湿度の環境を作り出す変形実験を行いました。

タッパーを使った密閉環境にお湯の入ったコップを置き、湿度80%の高湿度環境を再現。この環境で3時間、表面にグロスPP加工をしたアートタックステッカーと、PP加工無しの通常のアートタックステッカーを放置してみました。

設定時は湿度が64%
多湿環境(湿度80%)で3時間放置した状態

3時間放置しただけで、PP加工を施したステッカーは大きくカールする結果となりました。この実験からも分かる通り、数時間という短時間だけでも、表面にPP加工を施したステッカーは反り(カール)が一気に進行します。 だからこそ、梅雨時期の保管にはスピード感を持った対策が必要不可欠なのです。

検証2:各ステッカー素材ごとの反り具合の検証

同じ条件でタッパーの中を高多湿環境にして、それぞれのステッカー用紙がどのような変化を起こすかも実験してみました。

やはり、グロスPP加工を行なった「アートタック」が一番反りました。その他、剥離紙が無塗工の「ホログラムタック」系も多少ですが反りが認められました。
しかし、フィルム系の「金ツヤ」「銀ツヤ」、そして「透明PET」は剥離紙側にもPPやPETの塗工をしているため、水分の吸収が行われず、ほとんど反ることはありません。

各素材の横から見た反り具合です。剥離紙側が加工されていない「ホログラムタック」系や「アートタック」の反りの顕著さと比較すると、剥離紙側にも塗工をしている「金ツヤ」「銀ツヤ」「透明PET」には、両面とも水分が吸収されないため、反りはほぼ起こらないことが分かります。

検証3:除湿環境でどこまで反りが戻るかの検証

続いて、「高湿度で変形したステッカーは、除湿によって復元可能か?」という復元実験も行いました。

100均で購入した除湿剤を使用

検証方法: 先ほどの実験で丸まってしまったステッカーを、除湿剤とともに密閉容器に移し、低湿度環境で24時間静置。

検証結果: 乾燥が進むにつれてカールの度合いは多少収まったものの、完全に元のフラットな状態(初期状態)に復元することはできませんでした。

この結果から、剥離紙(裏紙)は一度水分を吸収して繊維が伸びてしまうと、乾燥させても元のサイズには戻りきらない(不可逆的な変形を起こす)ことが分かります。

「反ってから直せばいいや」ではなく、「絶対に反らせないための事前の湿度管理」こそが、ステッカーの美しさを保つ最大のポイントです。

なお、その後、3kg程度の重しを乗せる事で、一時的ですが平らな状態まで戻すことができました。

ステッカーを反らせない!今日からできる予防・保管法

実験結果の通り、一度ついてしまった反りを完全に元に戻すことは難しいです。なので、大事なことは反らせない保管・管理を行うことです。

1.密閉容器+乾燥剤でガード(最強の対策)

すぐに使用せず保管が必要な場合は、密閉性の強いやタッパー等に、100均などで販売されている「除湿剤」を一緒に入れて保管します。

2. OPP袋やスリーブなどで1枚ずつ封入する

もし販売や配布用として使用する場合は、外気に触れないよう早めに1枚ずつOPP袋やスリーブに封入することをおすすめします。

3.平らな状態で「重し」をのせる

少し反り始めてしまったら、クリアファイルに挟み、上から厚い本などを置いて平らに矯正することで反りは改善されます。

【まとめ】

ステッカーの反りは、商品の不良ではなく「紙とプラスチックの性質の違い」による自然現象。ちょっとした保管の工夫(湿気対策)で、お気に入りのステッカーをキレイな状態で長持ちさせることができます。ぜひ試してみてくださいね!

グラビティでは紙系、フィルム系、屋外用など多数の素材のステッカーをご用意しております。10枚から作成可能となっているので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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