屋外用? 屋内用? 用途で分けるステッカーの素材について
- 2018.06.26
- 印刷まめ知識
ステッカーを作りたいと思ってもどの素材を使えば良いのか、種類が多すぎて迷ったことはありませんか? 今回はグラビティで対応しているステッカーについて、素材ごとの特徴がわかるように詳しく解説したいと思います。用途によって適応する素材は異なるので、この記事を読んでステッカー制作の参考にしてください。
ステッカーの用紙は主に「屋外用」と「屋内用」に分けられます
ステッカーは大きく2つのタイプに分かれます。外での使用にも対応できるように、水に強く色褪せも少ない「屋外用」と、紙ベースの素材で印刷された「屋内用」です。
屋外用(溶剤インクジェット印刷)
車、バイク、サーフボードなど屋外に貼るステッカーとして幅広く使用されています。5部から印刷が可能です。
・塩ビ(白、透明)
・テトロン(金、銀)
屋内用(オフセット印刷、オンデマンド印刷)
ノベルティグッズや物販、または食品のラベルなど屋内での使用に向いてます。10部から印刷できるオンデマンド印刷と、版を作って量産するオフセット印刷の2つの印刷方法があります。オフセット印刷は100部以上のロットで印刷する場合に、比較的安価で制作することができます。
・アートタック
・マットタック
・上質タック
まずは屋外用の素材から解説します
屋外用は何といっても雨に濡れても大丈夫なように水に強くなければいけません。そこで弊社では濡れると傷んでしまう紙の素材ではなく、塩化ビニールを使用した白塩ビタックと透明塩ビタック、また金銀ホイルのような光沢のあるテトロン系の素材を使用しています。
上記の素材は通常のインクでは弾かれてしまうので、表面に吸着する溶剤インクジェットという機種を利用して印刷を行います。
※溶剤インクジェットにつきましては、こちらの記事もご参照ください。
・白塩ビステッカー
塩化ビニールの素材です。水を弾くので傷んで劣化することがありません。素材自体も比較的柔らかく伸縮性もあるので、平面だけではなく、バイクのヘルメットなど曲面に貼ることもできます。
・透明塩ビステッカー
白塩ビと同じ塩化ビニールの素材です。白塩ビと異なる点は素材自体に色がなく透明なところです。そのため、下地に白インクを敷き透けないようにする必要があります。またあえて白インクを敷かないことで透明やセル画のような透過性のあるデザインにすることも可能です。
※透明塩ビ ステッカーのテクニックについては、こちらの記事もご参照ください。
・金銀テトロン
金、銀ホイルのように光沢の素材を使用したステッカーです。鏡面のようにツヤがあり、インクでは出すことのできないメタル感を再現できます。こちらも下地に白インクを敷くことで、金銀のツヤを部分的に消すことでき、デザイン性の高いステッカーを作ることができます。
フィルム材質なので耐水性に優れた素材で、こちらも屋外での使用にも適しています。
次に屋内用ステッカーの解説です
屋内用のステッカーは主に3種類(アートタック、マットタック、上質タック)あります。全て紙ベースの素材です。汎用性が高く、ノベルティや物販グッズ、または商品のラベルなど様々なシチュエーションで使用されています。
なみすけ学習シールは杉並区と協賛して企画制作したオリジナルステッカーです。
アートタック紙(オフセット印刷は標準で+グロスPP加工がされております)
ステッカーの素材の中で一番多く使用されている当社人気No1の素材です。版を使用するオフセット印刷の場合は、アートタック紙に標準でグロスPP加工を行なっており、どんなデザインにもしっかりと映えるツヤ感の美しい仕上がりとなります。
マットタック紙
マット調のコーティングが施されており、ツヤはありませんが落ち着いた雰囲気で、ラベルなどで紙全体に高級感をもたせたい時などに重宝します。
上質タック紙
コーティングを施さず紙本来の質感が特徴的な用紙です。カラーの印刷よりもバーコードやロゴなどシンプルな単色の印刷などの場合によく使用される傾向があります。
PP加工について
ステッカーの表面にツヤ光沢を出したい時や用紙の保護目的で、PPフィルムを印刷面の上に重ねる加工を施すことが出来ます。
PP加工を行うことで見た目の印象もガラリと変わり、より印象の強いステッカーに仕上げることができます。
※オフセット印刷、溶剤インクジェット印刷は標準でPP加工が追加されます。
まとめ
いかがでしょうか? ステッカーは様々な素材が選べるので、逆に何を選んだら良いか迷ってしまうこともあります。素材の特性を理解して、用途やデザインにあった素材をお選びください。
今回は以上です。弊社では様々なステッカーの素材をご用意しております。ノベルティやグッズの制作に是非ご活用ください。こんな事出来るかな?と思いついたアイデアを一緒に形にしていきましょう。
グラビティで制作したお客様の作品を許可いただき掲載しております。
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